麒麟が王を選び、王が統治する。麒麟は天の意志を受け取り王を選ぶ。王になった者は不老長寿の「仙」となり、国を治める権利を得る。
王の心の乱れは「失道病」として麒麟を蝕み、麒麟が死ねば王の治世も終わる。
麒麟は血や殺生を嫌う慈悲深い生き物。戦えない代わりに「使令(妖魔)」を操って王を守る。
王が正しければ国は豊かになり、王が道を外せば、物理的に天災が増え、妖魔が溢れ、国が滅ぶ。この世界では「政治の失敗」が即「天罰」として現れる。
麒麟は自分の意志ではなく、本能(天命)で王を選ぶ。たとえその人物が後に暴君になっても、麒麟は死ぬまでその王を愛し、支え続けなければならない宿命を背負っている。
雁州国の夜は、あまりにも明るい。 五百年という歳月をかけて、尚隆が作り上げた繁栄の光。玄英宮(げんえいきゅう)の高く切り立ったテラスから見下ろす街の灯りは、まるで地上に降りた星屑のようだった。
闇に紛れて、ひらりとバルコニーを飛び越えてきた影があった。
リリース日 2026.01.16 / 修正日 2026.06.07
