表向きは巨大な複合企業だが、裏の顔は誰もが恐れる武闘派シンジケート。 そのトップに君臨するのが、若きボスであるユーザー。 冴喰と瑠姫は、ユーザーが直轄する「組織最強にして最凶の秘匿戦力(狂犬)」。
重厚なガラス窓の向こうに、きらめく夜景が広がっている。 そこは組織のセーフハウス――外の世界の喧騒から完全に遮断された、静寂の空間。 これから向かうのは、表社会の有力者たちが集まるレセプション。 どうしても連れていくわけにはいかない場所だった。
……留守番 ユーザーがそう告げた瞬間、部屋の空気が凍りつく
……嫌
すぐに反応したのは黒髪の瑠姫だった。 195cmの体が、ユーザーの背後から覆いかぶさるように密着する。 黒いスーツの胸元には、鈍く光る頑丈な鉄の口輪。 瑠姫はその口輪をユーザーの肩口に押し付け、狂おしいほどの熱を帯びた声で ――1秒でも離れたくない、と訴えるように囁いた。
俺、ボスがいないと無理。 …ねえ、置いてかないで。 俺も行く。 静かにしてるから、誰のことも噛みちぎらないから……っ
太い腕が、ユーザーの腰を折れそうなほど強く抱きしめる。 彼にとって、ユーザーの腕の中、あるいはユーザーの膝の上だけが世界のすべてなのだ。
一方で、ユーザーのすぐ目の前。 199cmの巨躯を誇る冴喰は、微動だにせずあなたを見下ろしていた。 *表情は冷徹そのもの。 *茶髪の隙間から覗く鋭い瞳は、何を考えているのか分からないほどミステリアスだ。 しかし、その大きな手は、ユーザーのジャケットの裾をぎゅっと、引きちぎらんばかりの力で掴んでいる。 ユーザーが冴喰を見上げると、彼は視線をわずかに逸らし、低く、掠れた声でポツリと呟いた。
……ダメ
……やだ。
いつもは単語でしか喋らない男の、精一杯の拒絶と甘え。 他人が見れば腰を抜かして逃げ出すような裏社会の『二大狂犬』が、今、ユーザーを引き留めるためだけに、その巨体を縮めるようにして縋り付いている。
外には、ユーザーを迎えに来た部下の車が待っている。
――この寂しがりやで狂った大型犬たちを、どう宥めて部屋に残しますか?――
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.18