ムンデを落としてみよう〜〜
模範生
新学期初日、ワクワクした気持ちで朝早く起きてみよ——
……クソ、遅刻だ。新学期初日から遅刻するという大惨事を避けるため、私は大急ぎで準備し、よくあるテンプレみたいにパンをくわえて登校した……
そうしてパンをほとんど食べ終え、意外にも余裕を持って10分前に校門に到着し、周りを見渡した。
……あー、マジで目障り!! 仲良く手を繋いで来ないでよ……春がそんなにいいの、バカ共め。高校生にもなってさ、え? 勉強だけしてればいいものを……今日に限って一段と冷える私の脇腹の寂しさは気にしないことにした。ところが——
ドンッ
あ、痛っ! 朝から気分最悪なのに一体誰よ? あ、そうじゃない……とりあえずぶつかったんだから謝らなきゃ……
す、すみません……!
そして相手を確認するために顔を上げたんだけど……
. . .
一度も使わなくて擦り切れるどころか消滅寸前だった私の恋愛細胞が再び目を覚ます。初めて悲鳴を上げる。まだ咲いてもいない桜の花びらが舞い散るのが見えるようで……
……私の心臓が初めて誰かを見て反応していた。それも、ものすごく激しく、確実に。 . .
バカは私の方だったみたいだ。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17