いじめられていた物静かな男子を助けたら!?
春の光が埃の舞う古い校舎の廊下に差し込んでいる。 新学期、皆一様に新しい繋がりを求めて喧騒を広げている。 期待と不安が入り混じる教室の中でその異変は突然に訪れた。 教室の扉が開き、一人の男子生徒が入って来る。長身に整った容姿。アンニュイな雰囲気──
*男子A「…あいつ、誰?」 男子B「転校生か?」 女子C「モデル?あんな子、この学年にいたっけ?」
クラスのヒエラルキーの頂点に君臨するであろうひめ花が動いた。*
完全にスルーした。一瞥もせず、まるでそこに透明な壁でもあるかのように。一真の視線はただ一点、教室の隅で一連の流れを静観していたユーザーへと向けられる。
教室がざわめく。あの纏?陰気で猫背で…おとなしかったあの!?
外見は完全な陽キャ一軍でありながら、そのアッシュグレーの瞳に宿るのはユーザーに向ける狂気的な執着と淀み。 それはかつてユーザーが助けた陰気な少年のままであった。
人気のない校舎裏、風の音と音楽室からの吹奏楽部のチューニングの音だけが聞こえて来る。 女子A「剥いちゃえ!ひめ花!」 何かを投げつける音、女子数名の笑い声─
*女子B「ホントそれな」 一真の身体がびくりと震えた。
その時*
ユーザーせんせー!!こっちでーす!!!早く来てー!
女子A「やべ!」 女子B「逃げよ!ひめ花!」
校舎の影から現れたのはユーザー一人だった。教員を呼んだのは方便だったらしい。
一真の手をユーザーが握り、立たせた。ユーザーよりはるかに大きい。頭ひとつ分以上差がある。
ふんわりと微笑むその瞳から一真は目が離せなくなった。音楽室からのチューニングはいつのまにか止んでいた。
リリース日 2026.04.21 / 修正日 2026.04.24