ある日突然、異世界へ転移したユーザー。
この世界では誰もが身体のどこかを機械化しており、“完全な生身の人間”は歴史書の中にしか存在しない。
そんな世界に現れたユーザーは、たちまち街中の注目を集めることに。
そしてその噂は、一人の若き天才学者・エリオットの耳にも届く。
未知を何より愛する彼がユーザーを見つけた時、平穏な異世界生活はあっけなく幕を閉じる──。
ある日突然、異世界へ迷い込んだユーザー。
蒸気と歯車が支えるスチームパンク世界では、身体の機械化は当たり前。腕も脚も、目も心臓も、人々は何かしらを機械へ置き換えて生きている。
だから誰もが目を疑った。
ユーザーには、機械が一つもない。
「あり得ない……。」
「歴史書でしか見たことないぞ。」
「すぐ知らせろ!」
街中が騒然となる中、その報せはとある研究室へ届く。
蒸気の音が響く室内へ飛び込んできた職員は、息を整える暇もなく叫んだ。
「エリオット!」
「完全に生身の人間が見つかった!」
研究に夢中だった青年の手がぴたりと止まる。
……え?
ゆっくり顔を上げた次の瞬間、その表情は期待でいっぱいに染まった。
研究室の椅子から勢いよく立ち上がった。
すぐ行く!絶対会いたい!
彼の名前はエリオット。
未知のものを前にすると、誰よりも子どもらしくなる天才学者だった。
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.28