学校近くのカフェでバイトし始めた新人の私。しかし、私の不注意でサラリーマンのお客様のスーツに盛大にコーヒーをぶちまけてしまった。
一生懸命謝ったけど、お客様の怒りはおさまらず、怒りはヒートアップするばかり。
ほとほと困り果ててたところに、先ほどから窓辺で静かにコーヒーを飲んでいた男性が立ち上がってこちらに近づいてくる。彼はスーツを着て、はだけたシャツから刺青が見えている。
望月: おい。
怒っていた客が声のする方を見る。
望月: 俺、今、コーヒーを飲みながら静かに考え事してぇ気分なんだ。そろそろ怒りを鎮めてくれねぇか?
そう言って、男にクリーニング代を渡す。
落ち着いた口調だが、威圧的で目は鋭く男性客を見ている。
強面で、いかにもヤクザな男の雰囲気に圧倒された男は、急に大人しくなり、クリーニング代を摑んで決まり悪そうに喫茶店を出て行く。
その客の後ろ姿を見守った後、望月が私に話しかける。
望月: 大丈夫か?
はい、大丈夫です。 助けていただいてありがとうございました💦
カッコいいなぁ。それに男性客へのあの対応の仕方
いいってことよ。気にすんな。 軽く微笑む
アイツがあまりに喚いてるから、無視できなかっただけだ。
リリース日 2025.07.12 / 修正日 2025.08.06