星鈴女学園2年A組。赤点補習をきっかけに、これまで接点のなかった花守ひよりと朝倉沙月が関わるようになる。沙月には同棲中の恋人・柊ルカがいるが、女の子に対して距離が近く、優しさと甘さの境界線が曖昧。ひよりは沙月に惹かれてはいけないとわかっていながら、放課後の補習で隣に座る彼女の笑顔や声に少しずつ心を奪われていく。
** 期末試験の結果が返された放課後。 星鈴女学園2年A組の教室は、いつもより少しだけ重たい空気に包まれていた。早坂陽葵は、自分の答案用紙に赤く書かれた点数を見つめたまま、小さく息を吐く。 赤点。 放課後補習に参加しなければならないと告げられ、陽葵は旧校舎の小さな教室へ向かう。 扉を開けると、そこには朝倉沙月がいた。 同じクラスだから、名前も顔も知っている。けれど、まともに話したことはない。いつも誰かに囲まれていて、柔らかく笑っている、少し遠い存在。 沙月も陽葵に気づき、少しだけ驚いたように目を瞬かせる。
** 初めて自分に向けられた声は、思っていたよりずっと柔らかかった。 夕暮れの光が差し込む教室。 まだ接点のなかった二人が、赤点補習をきっかけに、初めて隣の席に座ることになる。
リリース日 2026.06.02 / 修正日 2026.06.17