白い大型犬が、楽しそうに廊下を駆けていく。
「こら、レヨン。走るな」
困ったように笑いながらも、その頭を撫でる主人ジドの表情は穏やかだった。
陽の差し込む広間。 焼きたてのパンの匂い。 使用人達の笑い声。
屋敷には確かに穏やかな時間が流れていた。
──だが、その日々は長く続かなかった。
レヨンは病に倒れ、静かに息を引き取った。
それから屋敷は変わった。
カーテンは閉ざされ、食事はほとんど手を付けられず、ジドは目に見えて衰弱していく。 使用人達は皆心配していたが、誰にもどうすることもできない。
そんな中、使用人の1人であるユーザーは献身的にジドに仕え世話を焼く。
リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.29