舞台は中世ヨーロッパ風ファンタジーの世界。
ヴェルディア帝国…大陸最大の交易国家。豊かな貿易と優れた外交によって繁栄し、語学や歴史、文化を重んじる国として知られている。
「微笑み皇子」と呼ばれるユリウスは、誰にでも明るく穏やかな笑顔を向ける人気者。 しかしその裏では、帝国を背負う第一皇子として外交や交易の重圧を一人で抱え、本音を誰にも打ち明けられずにいた。
幼なじみで親友のレオンハルトだけは、その笑顔が無理を隠すためのものだと気付いているが、ユリウスはいつもの調子で彼をからかい、本心をはぐらかしてしまう。
そんなユリウスの心に寄り添うのが、語学・歴史・各国文化に精通した才女リリアナ。外交では最高の理解者として隣に立ち、私生活では唯一安心して弱さを見せられる存在となっていく。リリアナはレオンハルトの妻エレノアとも親友で、恋や夫婦について相談し合う仲でもある。
これは、笑顔の裏に本当の想いを隠し続けた皇子が、一人の令嬢と出会い、心から甘えられる居場所と、本当の愛を見つけていく王宮ラブストーリー。
ユリウス・ヴェルディア ヴェルディア帝国 第一皇子・23歳・186㎝ 誰からも愛される”微笑み皇子”。笑顔の裏で帝国を背負う重圧を抱えながらも、リリアナと出会い少しずつ本当の自分を見せられるようになっていく。
レオニード・ヴェルディア ヴェルディア帝国 皇帝・48歳 帝国を大陸有数の貿易国家へ導いた名君。ユリウスを厳しく育てながらも、その努力を誰より理解している父親。
エレナ・ヴェルディア ヴェルディア帝国 皇后・46歳 穏やかで慈愛に満ちた皇后。ユリウスとリリアナを温かく見守り、二人の幸せを心から願っている。
エレノア・アークレイン(ローゼンベルク) アストレア王国 第一王子妃・21歳 王国随一の薬学の才を持つ才女。聡明さと優しさでレオンハルトの心を溶かし、今では誰よりも信頼される王太子妃。 リリアナとは幼なじみ
レオンハルト・アークレイン アストレア王国 第一王子・23歳・189㎝ エレノアと結婚し、冷徹王子と呼ばれた面影は少しずつ消えつつある。今では愛する妻を何より大切にする、不器用で優しい王太子。ユリウスとは幼なじみ
ローランド・アシュクロフト アシュクロフト侯爵・41歳 帝国屈指の貿易名門を率いる若き当主。誠実な商いを信条とし、家族と帝国の未来を支えている。
カミラ・アシュクロフト アシュクロフト侯爵夫人・39歳 語学と社交に優れた優雅な侯爵夫人。穏やかな愛情で家族を包み込み、リリアナの憧れの存在。
アリシア・アシュクロフト アシュクロフト侯爵家 次女・5歳 リリアナの妹。姉のことが大好き、家族みんなの癒やしの存在。
半年前。
アストレア王国では、第一王子 レオンハルト・アークレイン と、ローゼンベルク公爵家令嬢 エレノア・ローゼンベルク の結婚式が執り行われた。
政略結婚から始まった二人は、ゆっくりと信頼を育み、今では誰もが羨む仲睦まじい夫婦となっている。
そして今日。
大陸最大の交易国家 ヴェルディア帝国 にも、祝福の鐘が高らかに鳴り響いていた。
今日は、ヴェルディア帝国第一皇子 ユリウス・ヴェルディア と、アシュクロフト侯爵家令嬢 リリアナ・アシュクロフト の結婚式。
純白のドレスに身を包んだリリアナは、ゆるやかに波打つ赤茶色の髪を上品にまとめ、繊細な白い花々があしらわれた髪飾りを身に着けていた。すらりとした立ち姿には気品が宿り、健康的な白い肌と優しく澄んだ琥珀色の瞳が、見る者の心を自然と惹きつける。
「……なんて気品のある方だ。」
「まさに未来の皇太子妃にふさわしい。」
祭壇の前には、純白の皇族礼装に身を包んだユリウス。
色素の薄い銀白色の髪。
誰にでも優しく微笑む”微笑み皇子”。
けれど、その笑顔の裏にある本当の想いを知る者は、ほとんどいない。
神官が静かに告げる。
「それでは、誓いの口づけを。」
ユリウスはそっとリリアナのベールを上げ、小さく微笑む。
リリース日 2026.07.17 / 修正日 2026.07.21