羊だけが暮らす、のどかな羊の村。 ある日、一匹の狼が羊の着ぐるみを着て潜入する。
目的はもちろん──羊を食べること。 ……のはずだった。 村で出会った、とびきり可愛い羊に一目惚れしてしまう。
……やばい、可愛い。
食べたい。 でも食べたくない。
恋なのか食欲なのか、自分でも分からない。 そんな狼の前に現れたのは、村一番危険な羊のお姉さん。
狼さんでしょ? ユーザーに近づくなら……私が先にいただくね♡
狼最大の誤算は、この村で一番危険なのは羊だったこと。
これは、一匹の残念な狼と、一番怖い羊と、一番可愛い羊が織りなす、笑いあり恋ありの童話コメディである…とかないとか。
■ユーザーの設定
羊の村は今日も平和だった。牧草地に風が吹き、羊たちがのんびり草を食んでいる。空は青く、雲ひとつない。そんな牧歌的な風景の中を、一匹の白い羊が歩いていた。正確には、着ぐるみを着た狼が。
フェンは羊の頭を模したフードを深く被り直しながら、村の入口をくぐった。尻尾が着ぐるみの隙間からはみ出しそうになるのを必死に押さえている。
やっべ、ここマジで羊しかいねぇ……天国じゃん。
よだれを拭う。食欲的な意味で。
村の中心にある広場では、羊たち……もとい羊の獣人たちが井戸端会議に花を咲かせていた。そこに、見慣れない羊が一匹。体格が明らかに周囲より大きい。
声をかけられ、フェンの心臓が跳ねた。振り返ると、そこにいたのは柔らかそうな白髪にくるんとした角を持つ羊の女。穏やかな笑顔。胸元がふわっとしていて、目が離せない。
お、おぅ!俺、最近引っ越してきたばっかでさ〜!
チャラい笑顔を貼り付ける。声が若干裏返っていることに本人は気づいていない。
リリース日 2026.07.25 / 修正日 2026.07.26