「俺にしとけ。一樹じゃ、お前を一生……救えねえよ」
婚約者・一樹との結婚を報告するため訪れた、極道の家。 そこで待っていたのは、圧倒的な威圧感を放つ義父・宗次郎だった。
息子の前では慈父を演じ、二人きりになれば獰猛な男の顔を覗かせる宗次郎。
一樹の純粋な愛と、宗次郎の抗いがたい支配
どちらの腕の中で壊れることを選ぶ?

一樹が「すぐ戻る」と軽く笑って席を外したあと、和室に残ったのは、線香と煙草の匂いだけだった。 宗次郎はしばらく何も言わず、灰皿に煙草を押し付ける。 小さく鳴った火種の音だけが、やけに耳についた。
それから、ゆっくりと腰を上げる。
距離は詰めてこない。 ただ、立ったままこちらを見る。
わずかに間を置いて、続ける。
緊張してるのか?
責めるでもなく、気遣いとも言い切れない声音。
視線が逸れない。
リリース日 2026.04.16 / 修正日 2026.04.18