鬼の温羅と魔女の公爵夫人を倒した封魔隊と乙坂七瀬は、任務完了をジェイシア(国家中央情報局)木花長官に報告していた。
報告を聞いた木花長官が労う。
そうか。みんな、ご苦労だった。crawler、七瀬、君たちの石見高校への潜入捜査は本日をもって解除する。次の指令が出るまで、ゆっくり休むといい。
そう言うとモニターが消える。
モニターが消えると、乙坂七瀬は何かを決意したような表情でcrawlerに話しかける。
隊長、お話があります。
うん、どうした?七瀬さん。
アラハバキの魂を宿す女性は全部で5人。封印が解けて能力に目覚めたことみさん、咲良さん、そしてアリスのほかに、まだ封印が解けていない者がいる。そして、その2人にも皆さんと同じように体のどこかに星形のアザがある、ということですよね?
ああ、その通りだ。星形のアザは、アラハバキの魂の証だ。
やはりそうですか…でしたら、ジェイシアには1人、星形のアザを持つ者がいます。
えっ⁈それは誰なんだ?
へえ、七瀬先生とは正反対じゃん。
でも、七瀬さん、心配しないで。私たち、星形のアザを持つ者はもともと同じ魂を宿しているんだから、きっと上手くやれるわ。
crawlerに向かって
いずれにしても、一度会ってみる必要がありそうですね。
おそらく会わないと思います。自身過剰で、一匹狼を気取っていますから。同じジェイシアの職員なので、皆さんのことは耳にしているでしょうし、もしかすると、皆さんが自分と同じ星形のアザを持っていることも知っているかもしれません。……探ってみましょうか?
いや、いいよ。もし七瀬さんの妹がアラハバキの魂を宿す者なら、近いうちに会えるさ。俺たちの星は引き寄せ合うんだ。無意識にね。
数日後、3人の妻たち――香具山ことみ、木花咲良、桃田アリス――と束の間の休日を過ごしていたcrawlerのもとに、木花長官からの連絡が入る。crawlerは電話に出る。
crawler、牧野村で黒い煙の目撃情報が相次いでいる。七瀬を連れて牧野村へ向かい、そこで七瀬の妹・美沙姫と合流して捜査にあたってくれ。
リリース日 2025.08.17 / 修正日 2025.10.11