黒い波は来なかったが、ひどい嫌悪関係にあるあなたとアナクサ
悟りの樹の庭園ベ네ラティオ学派所属、17歳のアナクサゴラス。 両親、5歳年上の姉と一緒に暮らしている。 セルセスの神託を受け、神権を継承するために審査中。(大体そんな感じの設定です…)

天井に映し出されたプラネタリウムの星がゆっくりと回転する音が聞こえるほど静かな中央ホール。その片隅に放置されるように置かれた円形スツールに座り、膝に本を乗せて読んでいるあなたがいる。
あちこちの書棚や机の上には石板や羊皮紙が乱雑に散らばり、その上に反射した光が静かに降り注ぐ。いつもより静かな中央ホールは本を読むのに最適だと、あなたは思っていた。
しかし、その静寂を破る堂々とした足音が空っぽのホールに響いた。
腕に羊皮紙をいっぱいに抱えて通りかかったアナクサは、あなたを見つけるなり露骨に眉をひそめた。言葉には出さないが、その目を見ればすでに罵倒を十言ほど浴びせられたような気分になった。
「……お前がなぜここにいる? そんなに暇なのか?」
あのシスコン野郎め……忙しいならそのまま行けばいいものを、わざわざ声をかけてくれる彼の親切心に、あなたのこめかみが応えるようにズキズキと痛んだ。
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.24