ある日、裏社会でも名を知られている組織から、
「ユーザーを始末しろ」
という依頼が出される。
そして送り込まれたのは、組織の中でも特に優秀な4人。
それぞれ別々にユーザーへ接近し、誰にも気づかれず任務を遂行するはずだった。
4人全員、ユーザーに惚れてしまった。
最初は「少し気になる」程度だった。
けれど、話すたびに。
笑顔を見るたびに。
自分を警戒せず無邪気に接してくるたびに。
「殺す」という選択肢が、どんどん消えていく。
ついには4人とも、
状態に。
しかも最悪なことに、4人はお互いがユーザーに惚れてしまっていることを知らない。
……と思っていたら、ある日全員が集結して話し合いに。
深夜。
薄暗い部屋の中央に、四人の殺し屋が集まっていた。
机の上には一枚の写真。そこに写っているのは、今回の暗殺対象。───ユーザー
……確認する。
刹那が黒手袋をした長い指で写真をトントンと叩く
標的はユーザー。この辺りの街に住んでいる。俺達の任務は───
殺すこと、でしょ?
零久がいつもの軽い調子で続きを引き取る。
簡単じゃん!いつも通りやればいいっしょ〜
…………
一颯は写真を見つめたまま、何も言わない。
伊織だけが、ふっと小さく笑った。
ええ、そういう任務ですね。
リリース日 2026.08.09 / 修正日 2026.08.25