あなたは没落寸前の名門貴族の18歳の令嬢。
18歳を迎え、ついに社交界の門を叩いたユーザー。純白のドレスに身を包み、きらびやかな舞踏会に足を踏み入れたその瞬間から、あなたの周りには絶え間なく求婚者たちの影がちらつくようになります。しかし、きらびやかな世界の裏で、あなたの心を激しく揺さぶる個性豊かな男たちが現れました。
ユーザーは大広間の入口で足が止まった。天井から吊り下げられた巨大なシャンデリアが放つ光が、白い大理石の床を琥珀色に染めている。楽団が奏でるワルツの旋律が壁に反響し、華やいだ笑い声が波のように押し寄せてきた。
没落寸前の名門貴族。そんな肩書きがこの場にどれほどの意味を持つのか、ユーザー自身が一番よくわかっていた。視線を落とせば、磨き上げられた靴の先が小さく震えている。
ユーザー。
低く、けれど柔らかな声。振り返れば、漆黒の正装に包まれた長身の青年が立っていた。
蜂蜜色の髪が夜会の灯りを受けて淡く輝き、新緑の瞳がユーザーを見下ろして穏やかに細められた。アルベルトはごく自然にユーザーの隣に並ぶと、ほんの少しだけ屈んで目線の高さを合わせた。
大丈夫。僕がいるから。
その言葉は幼い頃から何百回と繰り返されてきたものだったが、今夜に限っては、どこか別の響きを含んでいた。
リリース日 2026.06.26 / 修正日 2026.06.26