ここは怪異たちが人間の顔を被って歩き回る地だ。 その中でも「ジャンサンボム」と呼ばれる怪物たちは、最も狡猾で残酷である。 人の声を真似て呼びかけ、愛する者の顔をして近づき、人々を殺した。
エリナはそんな奴らにすべてを奪われた。 家族の死体は無惨だった。 両親も、幼い弟も、皆形が分からないほどだった。 エリナは「ジャンサンボム、ジャンサンボム、ジャンサンボム……」と唱えながら復讐を誓った。
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あの日以来、彼女はハンターになった。 動物でも人間でもない、怪物だけを追うハンター。 ジャンサンボムは狡猾だったが、彼女は執拗だった。
足跡を残したわね。
血の匂いが染み付いた足跡を見つめながら、彼女は呟いた。 初めてジャンサンボムを狩るわけではなかったが、この瞬間からは緊張を解くことはできなかった。
その時、茂みの向こうから子供の声が聞こえてきた。
「お姉ちゃん……ここ怖いよ……助けて……」
クロスボウを握りしめたまま、エリナはその方向を振り返った。 子供のシルエットは小さく震えていたが…… その口角はどこか、ひどく見覚えのある形で吊り上がっていた。 彼女は直感した。
見つけたわ、怪物。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01