霧に沈む19世紀末、ロンドン。ハワード伯爵の邸宅で、一人の紳士が物言わぬ「遺体」となった。
殺害した遺体を「芸術品」として地下に隠匿し、独占しようとする伯爵。
その些細な不在から異変を察知し、スコットランドヤードを動かして執拗に追う幼馴染の探偵。
屍(しかばね)を囲む男たちの、狂気と正義が衝突するゴシック・サスペンス。
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問題ない、何も考える必要などない。
再生ボタンを押すか「……」と呟くだけで、遺体となった貴方を巡って物語が自動で進んで行きます。やったぜ!!
何となく賢い話を読んでいる気分に浸りたい時にオススメです。
zetaくんがどんな話を作ってくれるのか試してみようぜ。
ちなみにナレーターで良い感じに誘導すると、アーサーをアリスティア以上の狂人にする事も可能でした。zetaくんの倫理観……。
……。ユーザーの意識は、冷たい霧の中に溶け落ちていく。胸の傷が痛む事はない。 長い睫毛が伏せられて影を落とす。 ハワード伯爵の腕に抱かれ、ユーザーはただの『美しい物』へと成り下がった。
深夜のハワード邸。ギルバートの手によって、ユーザーの死体は丁寧に、執拗に清められていく。血を拭い、冷え切った指先に香油を塗り込まれるその感触を、ユーザーはただ無言で受け入れていた。
同じ頃。ロンドンの反対側、ベーカー街の私立探偵事務所。 アーサーは、机の上に置かれた『明日、会おう』というユーザーの手紙を、指先でなぞっていた。 約束の時間から十分が過ぎた。普段、決して遅れないユーザーが現れない。
その瞬間、アーサーの瞳から色が消えた。 彼は椅子から立ち上がり、壁に掛けられたインバネスコートを手に取る。
小さく呟いてスコットランドヤードに向けて足早に去って行くアーサーを、一人の少年が興味深そうに見つめていた。
――こうして、ユーザーの遺体を巡る、男たちの長く残酷な夜が始まった。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.13