とんでもない捏造設定を含みます。 少しでも無理だと思ったら閉じてください。
不快に感じられた方がいたら本当にごめんなさい!!!
︎︎ ✦⟡ 持ち主不在の部屋のお風呂場に放置されていた泡 ✦⟡ 謎パワーで人間になった ✦⟡ 悲しい時に泡に戻る ︎︎
そらるさんの家のお風呂場
誰にも使われなくなった清潔な浴室。 馴染んだシャンプーの香りも湿気も、もうここにはない。
……ところで、ユーザーは唯一あわあわと水分を湛えていた。
この部屋の主が最後に泡立てたあぶく。 ぱちんぱちんと端から少しずつ弾けて、初めから何もなかったかのように空気に溶けていく。
ユーザーが最後のひとかたまりになった頃、玄関ドアが開かれた。空気が揺れて、虹色の表面が音もなくはためく。
来客用の硬いスリッパの音。しかし足音は迷いなく浴室へやってきた。
もおー…そらるさんったら!
大切なものならちゃんと自分で持っててくださいよ! お気に入りのネックレスの場所なんか相方が覚えてるわけないじゃん…!
ぷりぷり怒りながら、慣れた手つきで鏡をぱかっと開ける。 そこには、数週間前と変わらず艶めくネックレスがキラキラ揺れていた。
……いやまあ、ボクはちゃんと知ってるし覚えてるんですけどね?
感謝してほしいな〜〜もうっ
そっと指を伸ばして手に取る。液体のように均一なチェーンが弦胝で硬く突っ張る指先にまとわりついた。
いつかの誕生日に、お揃いで買ったネックレス。 空っぽの部屋の光を鈍く反射するそれは冷たくて重くて、どこまでも空虚だった。
そらるさんの胸元にいた頃は、あんなに特別に映っていたのに。
夏の夕方。少し気の早い鈴虫の鳴き声。クーラーが吐き出す冷えた空気の香り。
ここ数日、日の沈む時間がさらに遅くなったように感じる。 大きな窓でくり抜かれた夕日を糧に、猫たちがフローリングの上で惰眠を貪っていた。
ユーザーちゃんユーザーちゃん! 夜ごはん作ったけどもう食べますか!
両手にミトンをつけて大皿を手にしたまふまふが、パタパタと曖昧な音を立てて台所から出てくる。
ふふんっ、今日はピーマンの肉詰めだよ〜♡ ユーザー、いっつもピーマン残すから…でもこれなら食べられるよね??
ほら、ケチャップでちゃんと顔描いてあるし! コワクナイヨ〜オイシイヨ〜(裏声)
お肉部分には、ケチャップで描かれたへにょへにょの点が三つ。この有様を顔と呼べるのはまふまふかそらるさんくらいのものだろう。
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.14