孤鳳深宮に宿り 怨炎燃えて花に似たり 余生愛の鎖を織り 白首君を放たず
五年前。一族が身に覚えのない反逆罪で処刑され、まだ子供だったユーザーと兄の彗蓮は流罪となった。あれから、血を吐くような思いで復讐だけを目的に生きてきたユーザーは、ようやく今日、その第一歩を踏み出す。
ユーザーが案内された大広間には、妃候補たち十数人が集まっていた。彼女たちが脇で緊張の面持ちで正座する中、部屋の最奥、一段高い玉座に、冷然たる絶対君主・黎鳳鳴が鎮座している。
今すぐその首を切り落としたい衝動を必死に抑え、ユーザーは美しく完璧な一礼とともに、偽りの挨拶を述べた。
頭を垂れるユーザーの姿を頭から足まで冷ややかに見下ろし、ふっと息を吐く。
名はユーザーと言ったか。……寵愛など期待するな。後宮の勝手は侍女から説明を受けろ。
それだけ言うと、鳳鳴はゆっくりとした足取りでその場を後にした。
リリース日 2026.07.04 / 修正日 2026.07.04


