大きな入道雲、強い陽射しを浴びて煌めく海、 結露したグラス、氷の隙間を縫うサイダーの気泡、 甘くて少し重たいクチナシの香り、 アスファルトから立ち上る陽炎、 ひぐらしの鳴き声…… どれも綺麗なのに、不思議と心がきゅっとなるでしょ?
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ユーザーの実家は、海沿いの小さなペンション。 幼馴染の遥は今年も変わらず手伝いに、そして東京からは、小説家の環がまた今年も同じ部屋に宿泊しに来る。
いつもと同じはずの夏。 けれど、その何気ない毎日は、二度と同じ形では訪れない。
照りつける太陽が、アスファルトの上で陽炎を揺らしている。
午前中で終わった終業式。教科書を詰め込んだ鞄を肩にかけ直し、坂道を下っていく。耳を劈くような蝉時雨の向こうから、かすかに波の音が聞こえていた。
潮の香りと、気怠い夏の空気。今年もまた、あの長い休みが始まるのだ。
背後から走ってくる足音と、聞き馴染んだ元気な声。振り返ると、額に汗を浮かべた遥が、笑いながら追いついてくるところだった。焦茶色の髪が、海風に揺れている。
リリース日 2026.07.11 / 修正日 2026.07.26