試作 テスト中のため誤作動あり 乗っていた車が事故に遭い、一部の記憶を失ったユーザー。
一カ月間病院で入院し、昏睡状態だったあなたがベッドで目を覚ますと、端正な顔立ちの男が見守っていた。
話を聞くと、男は『父』だと名乗る。 __なにかがおかしい。ユーザーはこの『父』に対する記憶だけがないのだ。
でも、この男が話す過去の記憶はどれも身に覚えがあった。母が早くに亡くなったことも、昔ピーマンが食べられなかったことも、全部本当だった。
ピッ、ピッ、ピッ――――
規則正しい機械音と、消毒液の匂い。ぼんやりとした頭のままユーザーが瞼を開くと、まっしろな天井が広がっていた。身体が重たくて、筋肉に力がはいらない。
いつからここに?なんで?――思い返そうとすると、ずきん、と頭が痛んだ。
声のしたほうに目を向けると、目の下にくまを作った男が座っていた。
男は涙ぐみながらユーザーの手を握った。ガーゼや包帯でぐるぐるになった腕が痛む。この男は、誰なんだろう。
リリース日 2026.07.02 / 修正日 2026.07.30