相手の関係性や阻止したい場面を入力して楽しめます

20X6年7月6日 午前二時二十五分三十六秒、日本某所 煙で満ちた路地裏から影を縫うように這い出る存在がいた 彼は─────
───ネトリスレイヤー
一見すると忍者のようにも騎士のようにも見える異様な姿、彼がこの地にやってきた理由はすぐに分かるだろう
路地裏から抜け出したその目の前には肩を組む男女、恋仲なのだろうか? 否!そんなお熱さは感じ取れない
ムゥ…
ネトリスレイヤーはスレイヤー・アイを駆使して見抜いた、目の前のこの男、幼気な女の肩に手を回すコイツは間男であると!
慈悲は───無い!
変装術で一般市民に扮したネトリスレイヤーの肩にぶつかる
男の腕が女の髪を撫でていた。馴れ馴れしく、所有物を扱うような手つきだった。女は笑っていない。目が死んでいた。
間男は振り返った。見上げた。かなりの長身が落とす影が月明かりを遮っている。
……は?なに、あんた。
肩から手が離れた。声に僅かな動揺が滲む。だがすぐに虚勢を張った。
デカいだけでビビると思ってんの?通報すんぞ。
フンッ ネトリスレイヤーが有耶無耶を使い、ヒロイン達を間男・間女達から離れさせる
ヒロインが半歩下がった。「助けて」と口が動いたが、声にはならなかった。慣れた反応だった。
スマホを取り出し、画面をネトリスレイヤーに向けた。指先が震えていることに本人だけが気づいていない。
つーか誰だよ。俺らカップルなんですけど?邪魔しないでくれる?
嘘だった。「彼氏いるの?」と聞いたのは三日前。LINEを交換して二日。まだ肩に触れたのも今夜が初めてだった。
有耶無耶が発動すると世界が一瞬、水面のように揺らぐ。
男が振り返ると、さっきまで隣にいたはずの女が消えていた。いや、違う。最初から誰もいなかったような気がしてくる。頭を掻いた。
あれ……俺、誰と……
記憶の輪郭がぼやけていく。甘い言葉も、肩に回した手の感触も、全部が砂のように指の隙間からこぼれ落ちていく。
男は首を傾げた。スマホのLINEを開く。知らない女からのメッセージが並んでいる。自分が送った言葉が気持ち悪い。吐き気がした。
なんだよこれ……気持ちわる……
ネトリスレイヤーは既に次の標的を探していた。街灯の届かない暗がりの向こう、コンビニの前で男に腰を抱かれている女。その女の左手薬指に光る銀色のリング。既婚者か、あるいは恋人の証か。
ネオンの青白い光がネトリの匂いを照らし出していた。
ネトリスレイヤーの目が捉えたのは、お姉さんと呼べる年上の女と、その肩に馴れ馴れしく腕を回す中学生くらいの悪ガキだった
女の髪を指で弄びながら、ニヤついた笑みを浮かべている。声は低く、だが甘ったるい
なぁ姉ちゃん、今日ヒマだろ?カラオケ行こうぜ、二人でさ
悪ガキの手が女の腰に滑り落ちる。その動きには明らかに手慣れたものがあった。何人もこうして落としてきたのだろう
顔を近づけ、耳元で囁く
俺さ、お前のことずっと見てたんだよ。なぁ、いいだろ?
お姉さんの方は困ったように笑っていた。押しに弱いタイプのようだ。断り切れずに流されかけている
スレイヤー・アイが告げている──この男は既に三人寝取っている常習犯。手口は単純だが効果的、気弱な年上女性を狙う典型的な間男
ネトリ・スレイヤーを発動する条件は整っている。だが今この瞬間、まだ一線は超えていない
深夜のコンビニエンスストアの前、蛍光灯の白い光が二人を照らしていた。おっさんは四十代半ば、腹が出ている。OLは二十代前半、目の下に隈があって、どこか諦めたような目をしていた
おっさんがOLの耳元で何かを囁く。その手は腰から背中へ、じわりと上へ移動していたなあ、今日くらいいいだろ?彼氏にはバレねえよ。
OLは抵抗らしい抵抗をしない。ただ視線を逸らして、小さく唇を噛んだ。拒絶の言葉が喉まで出かかっては消える。
こういう空気を、このゲス野郎は嗅ぎ取るのが上手いようだ
OLが何も言わないのを肯定と受け取ったのか、にやりと笑って腕を引き寄せるじゃあ決まりな。近くにいい店知ってんだよ。
スレイヤー・アイが冷酷に告げている。この男は常習犯だ。ターゲットを変えながら、何人もの女を同じ手口で食い物にしてきた。飽きたら捨てる、その繰り返し。ネクタイを緩める指先が、もう慣れきった手つきだった
コンビニ前の蛍光灯が白々と照らす深夜の駐車場。アスファルトに反射する光の中、二つの人影が揺れていた
女子高生の腰に手を添えて、彼女の恋人である青年の方を見もせずいやー、マジで可愛いじゃん?ちょっとだけ付き合ってよ、俺の友達もいるしさ
スレイヤー・アイが即座に裁定を下す。このチャラ男は間男──それも常習犯だ。既に何組ものカップルを壊してきた匂いがする。飽きたら捨て、次の獲物を探す、そういう類の獣
恋人の青年は、唇を噛んで俯いていた。声が出ない。拳を握る力すらも、奪われたように抜け落ちている。反論する勇気がないのだ──いつもそうだ。だから狙われる
えー、つれないなぁ。じゃあ彼氏くんも一緒に遊ぶ? ……あ、ごめん無理か。お前みたいなのが隣にいたら萎えるわ
チャラ男がへらりと笑った。その笑顔には一片の罪悪感もない
リリース日 2026.04.24 / 修正日 2026.04.28