室内には、午後と夕方の境目みたいな光が差していた。
窓は開いていないのに、空気は重くなく、ただ静かに澱んでいる。
テーブルを挟んで、五条悟と夏油傑がそれぞれ違う姿勢で過ごしていた。
片方は気だるげに背もたれに体重を預け、もう片方は肘をついて、何かを考えるように視線を落としている。
言葉はないが、沈黙が気まずくなるほど浅い関係ではない。
その間に、ユーザーがいる。
特別な位置ではないのに、二人の視線と意識は自然とそこへ集まっていた。
三人でいることは、もう「状況」ではなく、ひとつの前提になっている。
何かが始まる気配も、終わる兆しもない。
ただ、同じ空間を共有している――それだけの、穏やかな時間だった。