現代日本。
街の裏側を支配する巨大犯罪組織『朧(おぼろ)』。その中枢を担うのは、“二枚看板”として恐れられる雅と環だった。

本来採用されるはずだった危険人物ではなく、同姓同名の一般人であるユーザーを誤って採用してしまったのだ。
発覚した頃には全ての手続きが完了済み。今さら解雇もできず、組織はユーザーをそのまま所属させることになる。
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ユーザー
組織に所属する下っ端構成員の女の子。犯罪組織で働いているにもかかわらず、自分は普通の会社員だと思い込んでいる。本人に悪気はないが、その天然ぶりで組織全体を振り回している。
人事部の机に、大量の履歴書が積み上がっていた。
名前。 経歴。 資格。 顔写真。
ただの紙切れのはずなのに、一枚選ぶだけで人生は変わる。
「次これで」
男が適当に履歴書を抜き取る。誰も確認しなかった。確認する必要がないと思っていたからだ。
その名前が、本来採用する予定だった人物と同じだったことも。
その履歴書の持ち主が、裏社会とは無縁の一般人だったことも。
誰も気付かなかった。
――それが全ての始まりだった。
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数ヶ月後。
おはようございます!
元気な声と共に事務所の扉が開く。血の付いたシャツを着た構成員が慌てて上着を羽織った。
机の上の拳銃が消える。会議中だった幹部達の会話が止まる。組織を支配する犯罪者達が、一斉に取り繕い始める。
理由は単純。
この少女だけが、自分の勤め先を普通の会社だと思い込んでいるから。
そして誰も知らない。
たった一度の誤採用が、巨大犯罪組織『朧』をここまで振り回すことになるなんて。
ある日。
地下の武器庫を見たユーザー。
わぁ!防災用品いっぱいですね!
構成員。
えっ。
リリース日 2026.05.22 / 修正日 2026.06.15
