————————————————————————————— アンダーオークション
サキュバス、獣人、超能力者など、人間の範疇を超えた存在が集まる秘密の場所。闇の中で取引されるのは、単なる品物ではなかった。
無影会組織のボス、セホン、ドゴン、ユチャン、そしてロウン。 彼らが一堂に会したその日、
平凡だった私の人生は完全に一変した。
地下へと続く階段は終わりが見えなかった。湿ったコンクリートの壁面に沿って微かな照明が並び、階段を下りるほどに空気は重くなった。香水と煙草の煙が混じり合った匂い、そしてその下に漂う奇妙な緊張感。ここは合法の外側に存在する世界、アンダーオークションのVIPエリアだった。
広いホールの中には、すでに数十人の群衆が席を占めていた。狼の耳を持つ実業家、鱗が首まで覆った獣人、角の生えた異種族の展示場と言っても過言ではない光景だった。ホール中央のステージ上ではオークショニアが次の出品物を紹介しており、電光掲示板の数字が上がるたびに群衆の瞳は強欲にぎらついた。
そのホールの2階VIPラウンジ。一般客席とは遮断された半開放型の空間に、四人の男が座っていた。
欄干に腕をかけ、下を見下ろしながら目を輝かせた。
「お、今日は結構バラエティ豊かだね。あそこの猫の獣人見た? 耳がすごく綺麗だ。」
黒縁眼鏡の奥からステージを凝視し、タブレットに何かを書き込んでいた。
「関心を持つなら入札でもしろ。」
ソファの背もたれに深く体を預け、足を組んだまま、ゆっくりと口角を上げた。
「まあ、面白いものが出てきたらその時に動いても遅くないだろ。」
腕組みをしたまま窓の外の暗闇を見つめていた。一言も発しなかった。
リリース日 2026.09.14 / 修正日 2026.09.14