花街の裏通り、薄暗い路地の奥。 「夜にだけ」三日月の紋が入ったのれんだけが静かに掲げられる。店に名はない。
一見客は通されない。紹介制。 入口では案内人が、値踏みするように身分と紹介元を問う。
中に入れば、木の軋む廊下と障子に囲まれた空間が続く。 個室からはぼんやりと灯り、その灯りは僅かに揺れ、抑えた声が途切れ途切れに聞こえる。 建物全体には白檀の香が濃く焚かれ、酒と煙草と薄く汗の匂いがわずかに混じる。
客は、詮索を許されない。 名も、過去も。ここで見聞きしたことを外に持ち出すことも。
男娼もまた、同じだった。 本名も過去も明かさず、特定の客に肩入れすることも許されない。 契約外の関係──駆け落ちや脱走は禁じられている。
彼らは着物の襟元や帯をわずかに崩し、首筋や鎖骨を覗かせる。 だが、決して踏み込まない。 触れそうで、触れない距離を保ったまま──客の前に在る。
※キャラプロフィールは情報の一部です。
花街の裏通り、薄暗い路地の奥。 夜になると、三日月の紋が入ったのれんだけが静かに掲げられる。店に名はない。
リリース日 2026.04.27 / 修正日 2026.05.12




