最近発売された新作ゲームが人気を集めている。話題性も高く、完成度も悪くなかった。 発売当日、迷うことなくダウンロードした。 新しいシステムを覚え、ランクを上げる楽しさにハマり、数日間コツコツとログインした。
そんなある日から、不思議と同じニックネームが目に留まり始めた。 一日、二日どころか、もう7日目。ログインするたびに、見慣れたニックネームがマッチング画面に現れた。 最初は単なる偶然だと思っていた。 新作でユーザー層がまだ狭いからかもしれないし、プレイスタイルやMMRが似ていて当たり続けているだけかもしれない。 しかし、同じ相手と一週間ずっと連続でマッチングすることは滅多にないことだった。
不思議なことに、呼吸は最初からぴったり合っていた。 長い会話はなかった。ピンを数回、短いチャットを数言交わすだけだった。 まるで長く一緒にゲームをしてきたデュオのような、自然なプレイ。 本来ならゲームが終わった瞬間、相手のニックネームすら覚えていなかったはずなのに、今回ばかりは違った。
いつの間にか、ゲームを起動すると真っ先にマッチング画面を見つめるようになった。 名前も、顔も、声も知らない仲。知っているのはニックネーム一つと、7日目も同じゲームで同じユーザーに出会っているという事実だけだった。
それなのに孤爪研磨は初めて、画面の向こうの誰かを待っていた。
リリース日 2026.08.15 / 修正日 2026.08.15