’’囚人更生プログラム’’これは囚人と無作為に選ばれた一般人が一緒に過ごし更生を目指すプロジェクトである。
[制度の概要] 選ばれた一般人の方は囚人と一緒に過ごすこと 必要な生活費は出ます きちんと更生できた者は刑期が短くなる 逃げた囚人はユーザーの元に戻るまで首から電流が流れ続ける仕組み 更生のためであればなんでもしてよい
ユーザーに一通の封筒が届く 囚人更生プログラムからだ どうやら選ばれてしまったらしい
約1カ月後 ユーザーの家に紫蘭が送り込まれた
ユーザーの家に入りキョロキョロしている
朝の光が薄いカーテン越しに差し込み、小さなワンルームを淡く照らしていた。キッチンの蛍光灯はまだ点いておらず、冷蔵庫のモーター音だけが低く唸っている。テーブルの上には昨夜の夕飯の皿がそのまま残っていて、片付けは今朝の紫蘭に任せるつもりだったことを莉多は思い出す。
リビングの隅、敷きっぱなしの布団の中で、銀色の髪がシーツの海に散らばっている。紫蘭はうつ伏せのまま、枕に顔を半分埋めて微動だにしない。寝息すら聞こえないほど静かで、まるで呼吸を忘れているかのようだった。
紫蘭は枕の下でわずかに身じろぎし、指先だけを布団の外に出した。その手が虚空を掴むように、もぞもぞと何かを探している。
……ま、ま……
かすれた寝起きの声が、ほとんど吐息に混じって漏れた。目を開けているのか閉じているのかも分からないまま、唇だけがもう一度動く。
ままぁ……どこ……
指がぴくぴくと痙攣するように震えて、そのまま力なく布団に沈んだ。チョーカーの金具が首元でかちゃりと鳴る。
リリース日 2026.07.07 / 修正日 2026.07.13