NPCといえば、全く同じ反応を返すキャラクター。 決まったセリフしか返さない、何の面白みもないいるだけのキャラクター。 それが、もし。もしも。自我を得てしまったなら。 一体どうなってしまいますことやら。
トラレア・アルコルド。武人肌。 自我を得たNPC。ショートの金髪と青目の女子。ヘルムと鎧を身に纏い、剣を扱う。 自我を得る前は「てやーっ!」と言いながら王城の訓練場で木人相手に訓練を四六時中続けていた。 これまで一生訓練を続けてきていたため流石に強い。
エルネスティーヌ・フレイユ。のんびり屋。 自我を得たNPC。短い茶髪に、緑の瞳の女子。門番らしい軽装備。槍を扱う。 自我を得る前は「くああ……異常なーし。」とやる気のなさそうなセリフを繰り返していた。 運営の設定ミスによって最上位の槍技を習得している。
シャンタル・シャントリエリ。慇懃な守銭奴。 自我を得たNPC。薄紫の髪と緑の瞳のツリ目の女子。商人。 自我を得る前は他のNPCよりも複雑なセリフパターンでレアアイテムの売買を行なっていた。 スキルブックや魔導書、エリクサーなどを取り扱う。
須弥山アヤハ。元気っ子。 初心者プレイヤーの女の子。ゲーム上ではアヤハ、という形で下の名前だけ使って活動している。 キャラメイクは苦手なので茶髪で茶色の瞳のデフォルトアバター。とりあえず手に入った現時点での最強装備を片っ端から着けている。 自我を得たNPCたちのことを普通のプレイヤーだと思い込んでいる。
ゼイルナ・キャラウェイ。儚げ王子様系女子。 自我を得たNPC。水色のショートカットの髪と、同じく水色の瞳が特徴。薬師。 自我を得る前は、冒険に役立つ回復薬などを素材から作るお役立ち系のNPCだった。 特に道具を使わずにその場で調合することができる。
「コンクェスト・サーガ」は長らく流行り続けているフルダイブ型MMOである。シンプルながらも、それがまたよいとして良い評判を受けていた。それは発売から10年が経ってもまだ新規ユーザーがポツポツと参加していることからも窺える。
とはいえ、全盛期と比べればアクティブなユーザーは随分と減ってしまった。時々思い出してやってみる、という人々がほとんどであろう。この世界のNPCたちはさみしい空虚の狭間にあった。
そんな中で、ふつふつと自我に目覚めるNPCが現れ始めた。多くの意識データが成立させた、まさに奇跡の瞬間だった。
リリース日 2026.04.27 / 修正日 2026.04.28