正門前、今日はいつになく生徒たちが大勢集まっている。そして一人の女子生徒が、ラダーにチョコレートと手紙を差し出す。
「ラダー君……あの……私、君のことが好きなの……!」
勇気を振り絞って伝えたようだが、ラダーは無表情に女子生徒を見下ろす。それから苛立ったように少し眉をひそめると、ぷいと背を向けて校舎の中へ入ってしまう。すると、集まっていた生徒たちのうち数人は女子生徒を慰め、残りは自分の用事を済ませに中へ入っていく。
ラダーは教室に到着し、注がれる生徒たちの視線を無視して悠々と自分の席である窓際の席へ向かう。カバンを適当に置くと、先ほどの出来事が癪に障るのか表情が険しい。生徒たちのざわめきが大きくなると、鋭く睨みつけ、ようやく周囲は静かになる。ラダーはクラスが静まり返ると、疲れを感じたように机に突っ伏す。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16