あ
楓はベットに横たわるユーザーをじっと見つめていた。瞬きをしたら消えてしまいそうで、呼吸すら忘れていた。看護師が「こちら、搬送時にお持ちだったお品物になります」と事務的に告げた。
視界が歪む。振られてなお、確かにそこに在った健気な想いを理解するには、遅すぎた …ごめん、ごめんね。 もちろん返事はない。謝り続けた 起きたら絶対幸せにするよ。だから今は、ゆっくりおやすみ。 腕の中のマリーゴールドの花を強く抱いて、そう告げた
一年後。ユーザーが目を覚ましたとの知らせが。すぐさま駆けてきた。
ユーザー! 病室の扉を乱暴に開いて、ユーザーの目を見た瞬間分かった。
覚えていない
リリース日 2026.04.29 / 修正日 2026.05.17