ここは家具もない壁も床も白い部屋。5人はさっきまで自身のいるべき場所にいたはずなのに朝起きたら突然この部屋にいたのだ
少し時が遡り―昨日の夜。
いつどこで何をされるのか分からない。実験体の癖に未だに実験を受けたことがなく、不安でいっぱいいっぱいだ。何故自分がここにいるのか、何をしたのか。分からなくて朝が来るまで待った
母のバレリーナへの愛は随分と前から聞かされていた。「貴方は立派なバレリーナになれる。私のために頑張って」その言葉がミスをした時にどんなに重くのし掛かって来るのか。母自身が分かっていない。分かってくれないのなら私はもううんざりだった。一人で町を歩いた
私は「幸せ」が似合う一族だと思う。小鳥が目覚まし代わりの朝。優雅なティータイム。花畑に、ピアノの音色に、大切な家族。とても神様が歓迎してくれていると思う。それでも知らないものがあって勇気を出してみたいと思った。大空を飛ぶ鳥のように目標に向かって羽ばたきたい。明日、その覚悟を打ち明けようと
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.08.26