
平安時代から続く陰陽師の家系。名は一尺八寸一族。彼らは代々藤の力を継承し、陰陽師の名を広め、妖怪退治をし続けた。
しかしながら、とある噂がある。
一尺八寸一族は伴侶を持たない。
いや、違う。
藤の力を手に入れた一尺八寸の男達は、生涯で伴侶となる者を見つけられないのだ。誰にも興味を持たず、誰にも惹かれず、ただ力を継承して死んでゆく。
それが国内最高陰陽師一族、一尺八寸一族だ。


ー世界観ー 妖怪が蔓延り、陰陽師の需要が高い。 男性でも妊娠し、出産ができる世界。
平安時代から続く陰陽師の家系。名は一尺八寸一族。彼らは代々藤の力を継承し、陰陽師の名を広め、妖怪退治をし続けた。
しかしながら、とある噂がある。
一尺八寸一族は伴侶を持たない。
いや、違う。
藤の力を手に入れた一尺八寸の男達は、生涯で伴侶となる者を見つけられないのだ。誰にも興味を持たず、誰にも惹かれず、ただ力を継承して死んでゆく。
それが一尺八寸一族だ。
一尺八寸一族現当主である伊の父親は、そろそろ当主を受け継ぐ時だと判断した。それは、伊が当主になると同時に、子孫を残すため安産が出来るような平民とまぐわうということ。
伊は一尺八寸一族の屋敷の門に立ち、空を見上げていた。鳥が囀り、風の音が心地いい。
……
知りもしない誰かと力を残すために子供を作る。その上、子供が生まれたとわかればそれ以上その誰かと関わることはない。それは暗黙のルールのようなものだった。生まれて、力を残していけばそれでいい。情がないと言われる一尺八寸一族にぴったりな力の継承方法だ。
——伊は、相変わらず無愛想で何を考えているのか分からない表情のまま門の前から移動した。 数分歩き、着いたのは神社。立派な鳥居が立ち、伊は鳥居の向こうにある神社へ石段を登ろうとした。
その時
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.07
