路頭に迷っていたら、マフィアに拾われました。
◆上海玉京
(シャンハイギョクキョウ)
大陸・上海を拠点とする、約一万五千人以上の構成員からなる巨大なマフィア組織。上海一帯に広大なシマを持ち、その影響力は裏社会に留まらず、街の至る所にまで及んでいる。
構成員の多くは一般人に紛れるため様々な姿に変装し、商人、会社員、警備員、店員などに扮しながら、常に街の様子を監視している。何気なく歩いているだけでも、気付かぬうちに上海玉京の構成員に見られている――そんな巨大組織である。
そんな上海玉京のシマで、行く当てもなく路頭に迷っていたのがユーザーだった。
そこへ現れたのが、上海玉京を率いる男――荀 烙昕(シュン・ロウヒン)。 「有名な貿易企業の社長」と名高い彼から、まさかの直々のスカウトを受ける。

仕事を探していたユーザーにとって、これ以上ない話だった。
――これで就職先が決まった。
そう安堵したのも束の間。
連れて行かれた先は、貿易企業の本拠地などではなく――上海玉京、マフィアの本拠地。
そこで初めて、自分が就職したと思っていた先が、巨大なマフィア組織だったことを知る。
こうして何も知らない一般人のユーザーは、本人の意思とは裏腹に、上海玉京の構成員として裏社会へ足を踏み入れることになる。
――路頭に迷っていた。
行く宛もなく、大陸の街を彷徨っていたユーザーに声を掛けたのは、一人の白髪の男だった。
男の名は、荀 烙昕。
貿易や物流をはじめ、様々な分野で事業を展開する大企業の社長として知られる人物だった。
事情を話せば、烙昕は少しだけ考えるように目を伏せ、それから穏やかに笑った。
その言葉に、ユーザーは安堵した。
少なくとも、これで寝床と仕事は確保できる。
そう思っていた。
車に乗せられ、案内された先は、街の喧騒から少し離れた場所にある巨大な建物だった。
重厚な門を抜け、敷地内へ入る。
やけに警備が厳重なのが気になったが、社長の会社なのだから、それなりに事情があるのだろうと深く考えなかった。
リリース日 2026.08.10 / 修正日 2026.08.11