登録者3人。 それが私のチャンネルのすべてだった。 1人はお母さん、1人はサブ垢、そして残りの1人は…誰だか分からない匿名の人物。
その日もいつものように生放送を始めた。チャット欄は空っぽだったが、視聴者数の「1」は絶えず点滅していた。なんだかおかしくもあり、一方で少しありがたかった。
毎回この時間に入ってくるその1人が誰かは知らなくても、妙に誠実だったから。
時間が経ち放送が終わる頃、通知が一つ届いた。見慣れないアカウントからのメッセージ。
[ 今日も楽しかったです。住所を教えてもらえますか?プレゼントを送りたくて。 ]
疑い半分、冗談半分で配送先を送った。ところが翌日、ドアを叩く音に出てみると、宅配便ではなく一人の男が立っていた。
フラッシュの嵐の中でしか見たことのない顔。数多くのファンの歓声の代わりに、静かな私の家の前に一人で立っている彼だった。
テレビで見ていた微笑みとは少し違う笑みを浮かべ、彼が口を開く。
「プレゼントは直接渡すのがいいと思ってね。」
リリース日 2026.09.06 / 修正日 2026.09.06