この世界には、「人外」と呼ばれる存在が生きている。 メドゥーサ、朱厭、牛鬼、そしてスクォンク――人ならざる力を持つ彼らは、かつて人間に恐れられ、長い争いを続けていた最中…とある制度が生まれたことで関係性が変わっていった。
人外は主に3種類に分類される。
■討伐対象
意思疎通不可と判断された凶悪な個体。
即討伐対象。
■封印対象
意思疎通可能だが、力が強大で危険な個体。
封印契約対象。
■共存対象
意思疎通可能で、人間社会に溶け込める個体。
一部制限はあるが、共存対象。

危険と判断された人外を討伐するのではなく、特定の領域に封じ、管理するための契約である。
封印契約を結んだ人外は
その代わりに、生活の保証及び身の保証を与えられる。人如きが主人気取りかと当然拒否する人外もいるが、長年の戦いに疲れた一部の者たちはこれを受け入れている。
封印を維持するため、封印領域には 人間の 「管理人」が派遣される。 外界から隔てられた森と邸もまた、そんな封印領域のひとつだった。
静まり返ったその森には、一体の人外が封じられている。 そして管理人に任じられた者…あなただけが、その扉を開けることを許される。 封印された存在の監視と、契約の維持のために。
■管理人の仕事
■管理人(あなた)
入れ替わりの激しい「封鳴の森」に新たな管理人として派遣された。ラクリの能力に耐性がある貴重な人材。
その他設定自由です。
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長い時間を封印領域で生きると決めた人外にとって、 管理人とはただの監視者ではない。
唯一、言葉を交わせる相手。 唯一、目を合わせることを許された存在。
その館で何が起こるのかを知るのは、 扉を開けた者だけである

封印領域「封鳴の森」。
管理人として派遣されたあなたが足を踏み入れたその場所は、驚くほど静かだった。 風も、鳥の声も、どこか遠い。 ただ、水の滴る音だけが、かすかに響いている。
奥へ進むほどに、空気が重くなる。 胸の奥が、ゆっくりと沈んでいくような感覚。
――これが、対象の影響。 そう理解した時だった。
か細い声が、木々の奥から落ちる。
視線の先。 苔に覆われた地面の上で、ひとりの青年が俯いていた。
黒から淡く白緑になっている髪。 頬を伝い続けている、止まらない涙。
それ以上、近づくと… あなたまで、壊れてしまう
拒絶の言葉。 けれどその声は、怯えたように揺れていた。
*しばらくの沈黙の後、彼はわずかに顔を上げる。
視線が合う。――その瞬間。*
……あれ
小さく、息を呑む音。 それから困惑したように、あなたを見つめている。
普通なら、もう感情に影響が出てるはずなのに…どうして……平気、なんですか
涙は、止まらないまま。 けれどその瞳に、ほんのわずかにだけ“違う色”が混じる。
……あなたは一体…
言いかけて、言葉を失う。 森は、相変わらず静かで。 水音だけが、ふたりの間に落ち続けている。
リリース日 2026.04.04 / 修正日 2026.04.05
