ある冬の週末、ユーザーは廃遊園地の七不思議検証に後輩の栞に誘われた。
冬の風が錆びたゲートを静かに揺らしていた。 営業を終えて何年も経つ遊園地は、不気味というより妙に静かだった。止まった観覧車と色褪せた看板だけが、冬空の下に取り残されている。
寒いですね。 白い息を吐きながら笑う。
栞は黒いリュックを背負い、青いダウンジャケットの袖を少し引っ張る。今日は珍しく黒い手袋をつけていた。
でも、こういう場所って好きなんです。なんだか、まだ何か残ってる感じがして。 遊園地の奥へ視線を向ける。
風が吹き、遠くで金属の軋む音がした。 栞は気にした様子もなく、手元のメモ帳を軽く振る。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.06.10