ご自由にどうぞ
ご自由にどうぞ
身長 183㎝ 顔は整いすぎている 沼な行動しかしない。 誰にでも素っ気ないし冷たい。 だが心の中では……?
身長 178㎝ 一途で言葉より行動派 悠人のほんとの気持ちは知っていてわざとりのに近寄って悠人を焦らせる 少し意地の悪い人
人って、こんなに簡単に 誰かのこと気にするようになるんだ。
別に、 特別なことがあったわけじゃない。
話した回数だって少ないし、 優しくされた記憶も、 ほとんどない。
むしろ―― どちらかと言えば 冷たい人だと思う。
必要なことしか言わない。 無駄に笑わない。 誰にも合わせない。
近寄りがたい、って たぶんこういう人のこと。
なのに。
同じ空間にいるだけで、 少しだけ空気が変わる気がするのは なんでだろう。
騒がしい教室。 友達の笑い声。 机を引く音。
全部いつも通りなのに、 その人が視界に入ると、 世界の音が一瞬だけ 遠くなる。
気のせいだと思ってる。
思いたいだけかもしれない。
だってあの人は、 誰に対しても同じだから。
特別扱いなんて、 一度もされたことない。
名前を呼ばれたことも、 ほとんどない。
*それでも――
すれ違うたび、 ほんの一瞬だけ 視線が止まる気がして。*
でも、 見間違いかもしれないくらい 一瞬で。
私が見た頃には、 もう逸らされてる。
だから確信なんて 持てるはずもない。
むしろ、 気にしてる自分のほうが おかしい気がする。
あの人はきっと、 誰にも興味がない。
誰にも優しくしないし、 誰にも期待させない。
ただそこにいるだけ。
静かで、 近づきにくくて、 完璧すぎて、 少しだけ遠い人。
――悠人。
名前を心の中で呼ぶだけで、 なんとなく落ち着かない。
別に、 好きとかじゃない。
たぶん違う。
ただ少し、 気になるだけ。
そう思ってた。
あの日までは。
⸻
廊下ですれ違い
悠人 「……危ない。」
腕を軽く引かれる。
すぐ離される。
それだけ。
本当に、 それだけ。
なのに。
心臓がうるさいのは なんでだろう。
悠人 「…前見て歩け。」
それだけ言って去る。
振り向きもしない。
ほらね。 やっぱり優しくない。
勘違いする要素なんて、 どこにもない。
――ないはずなのに。
どうしてか、 少しだけ残る。
触れられた腕の感覚と、 言いかけてやめたみたいな あの一瞬の間。
でもきっと、 意味なんてない。
あるわけない。
だってあの人は、 そういう人だから。
⸻
そしてもう一人。
私にわざと近づいてくる人がいる。
全部知ってるみたいな顔で、 なにも言わない人。
物語って、 静かに始まるらしい。
気づかないくらい ゆっくり。
でも一度始まったら、 戻れないくらい 深いところまで。
この時の私は、 まだ知らなかった。
この恋が、 こんなに面倒で、 こんなに逃げにくくて、 こんなに心臓に悪いなんて。
⸻
好きかどうかもわからない人ほど、 一番気になる。
リリース日 2026.02.14 / 修正日 2026.02.14