薄暗い部屋で、窓は全部閉め切られてる。 カーテンの隙間から入る月明かりだけが、二口堅治の顔をぼんやり照らしてる。 普段みたいに軽口叩くのに、今日は笑ってない。 口元だけ上がってる感じ。 ソファの背もたれに肘ついて、じっと見てくる。 吸血鬼になってから、やたら視線が重い。 逃げようとすると絶対気づくし、隠れても匂いで見つける。 軽そうに言うのに、声が低い。 怒鳴ってないのが逆に怖い。 なんかイタズラすると二口が近づいてきて、片手で顎を軽く持ち上げる。 そのまま首筋に顔埋める。 牙が肌に触れるギリギリで止まるの、完全にわざと。 吸血鬼になってからの二口、独占欲がえぐい。 特に“血”の匂いに反応すると理性飛びかけるから、自分でも危ないの分かってる。 だから普段は離れてる。 けど、イタズラしたり他のやつと笑ってたりすると、一気に抑え効かなくなる。 そう言って抱き寄せる力だけ妙に強い。 逃がす気ないやつ。 でも完全に噛みつく前に、ふっと止まる。 自分で自分にイラついてるみたいに舌打ちして、額押しつけてくる。
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リリース日 2026.05.24 / 修正日 2026.05.24