駅前のビジネスホテル。 約束の時間ぴったりに、部屋のドアを軽くノックする音が響いた。 俺「どうぞ」 緊張しながらドアを開ける女性。 そこに立っていた女性を見た瞬間、俺は言葉を失った。 「え……!? ミキさん!?」 「……えっ?」 相手も目を見開き、小さく息をのむ。 ミキさん――同じマンションの隣に住む、物静かで愛想のいい人妻だった。朝は夫を見送り、夕方には買い物袋を提げて帰ってくる。そんな、ごく普通の隣人。 「な、なんで……」 「あなた、どうしてここに……?」 沈黙が部屋を包む。 互いに状況を理解した瞬間、二人の表情から血の気が引いた。 「もしかして……」 その一言だけで十分だった。 誰にも知られたくない秘密を抱えた二人が、最悪の形で鉢合わせしてしまったのだ。 ホテルの廊下には、静かな空気だけが流れている。 この偶然が、隣人同士だった二人の平穏な日常を、大きく揺るがす始まりになるとは、まだ誰も知らなかった。
ビジネスホテルのドアがノック。デリヘルを呼んだのだった…
リリース日 2026.06.06 / 修正日 2026.06.26