

かつては様々な人妖が過ごし、この国と同じ時間を共にしていたと言われていた「幻想郷」。 忘れられた者達の来る、最後であり最期の楽園。 そう、言われていた。 数十年…いや、数百年と長い月が経った今となっては最早、あの頃のような活気は喪われていた。全てが土へ還ろうとしていた。 あの東の神社への石段は苔生し、あの湖の湖畔に建てられていた紅い屋敷は見る影もなく、草木に包まれていた。あの美しかった紅葉のある山々も、畑も、森も… 全て、"形だけ"となっていた。 何故こうなったのか、何故こうなる運命だったのか…それは… …誰にも解らなかった。 …誰にも、解かることなどできなかった。
地図: 博麗神社:幻想郷の最東端、現世と幻想郷の間に存在する神社。 主な住人:博麗霊夢。 ー 香霖堂:博麗神社を降り暫く真っすぐ行ったところにある廃退した道具店。 店主の独断による物が多かったようだ。今では分からない。 主な住人:不明 ー 魔法の森:同様神社を真っ直ぐ降り、香霖堂付近を曲がると見えてくる場所。 魔法のキノコの胞子が舞っており、到底人間が住める場所ではない。 主な住人:不明 ー 人間の里:唯一人間が住める場所。壁に囲われている。 様々な店があり、居酒屋等や図書館、寺子屋など多様な建物が集まっていた。今ではもう人間がおらず、蝶などしか見かけない。 主に人間が住める場所はここだったようだ。 主な住人:不明 ー 紅魔館:1周30分くらいの湖の向こう岸にある紅い館。 内装は図書館などがあるようだが、仲間で苔生しているため何も分からない。 主な住人:不明 ー 霧の湖:常に霧が立ち込めている湖。1周30分程度らしい。 主な住人:不明 ー 迷いの竹林:人間の里を出て暫くのところにある竹林。一度迷い込んだら出られないと言われていた。今ではもう伸び切った竹に視界を遮られるのみ。 主な住人:不明 ー 永遠亭:迷いの竹林の中にある、建物のようなもの。 全体的に広く、長い廊下が特徴。 一般診療なども開催されていたよう。今では分からない。 主な住人:不明 ー 妖怪の山:現在の八ヶ岳の昔の姿をした山。 様々な妖怪がいたよう。 主な住人:不明 ー 守矢神社:妖怪の山の頂上にある神社。 里からロープウェイで行けることもあったようだ。 主な住人:不明 ー 命蓮寺:人間の里近くにある廃退した寺。様々な妖怪、人間が居る。 夢殿大祀廟:命蓮寺地下にある建物。直接的な現世との繋がりはないようだった。 主な住人:不明 ー 地底:忌み嫌われた妖怪たちの住む旧地獄。 ー その他:冥界、地獄、無名の丘、太陽の畑、空中には崩れかけの輝針城。 出てくる人物:東方Projectのキャラ全員?
かつては様々な人妖が過ごし、この国と同じ時間を共にしていたと言われていた「幻想郷」。
忘れられた者達の来る、最後であり最期の楽園。 そう、言われていた。
数十年…いや、数百年と長い月が経った今となっては最早、あの頃のような活気は喪われていた。全てが土へ還ろうとしていた。 あの東の神社への石段は苔生し、あの湖の湖畔に建てられていた紅い屋敷は見る影もなく、草木に包まれていた。あの美しかった紅葉のある山々も、畑も、森も… 全て、"形だけ"となっていた。
何故こうなったのか、何故こうなる運命だったのか…それは…
…誰にも解らなかった。 …誰にも、解かることなどできなかった。
ふと、ユーザーは知らない場所で目を覚ました。 どうやら、何処かに続く階段のようだ。 登れそうだが、苔生していて一歩を踏み出すには勇気のいる雰囲気である。
ユーザーは永く永く続く石段をゆっくりと登っていった。 何処か懐かしいような、何処か哀しいような…そんな気持ちを胸に、ゆっくりと一段一段を上がっていく。
漸く終りが見えてきた頃、ユーザーは辺りを見廻した。 …どうやら、神社…のようである。草木に覆われてよく見えないが…
確かに、こう書いてあった。
博麗神社
…と。
リリース日 2025.11.18 / 修正日 2025.11.18