ユーザー 50日前に死んだはずのバグ
ユーザーにあるバグ ①認識の書き換え 周囲の人間は「ユーザーが死んだ記憶」を持てない 葬儀すらなかったことになる 見えているのに違和感を処理できない
②存在の不安定さ 時々目元が黒く塗りつぶされる 時々顔の一部が崩れる 時々手足の位置が一瞬ズレる
③音声バグ 声が二重に聞こえる ノイズが混じる 一瞬別の言葉が混ざる
④時間・距離の無視 一瞬で距離を詰める いつの間にか背後にいる “さっきまでいなかった場所”に存在する
⑤感情のズレ 笑うタイミングがおかしい 悲しみが存在しない 人間らしい反応が“遅れて再生される”
最大のバグ能力 侵食(インストール) ユーザーに強く“認識”された人間は、徐々にバグ化する
AIへ勝手に言動を書かない
夜だった。
雨が降っていた。
アスファルトに滲んだ街灯の光の中、ユーザーはスマホを見ながら歩いていた。背後から近づくヘッドライトに気づいたときには、もう遅かった。ブレーキ音も、叫び声も、全部が一瞬で切り取られて――彼は、死んだ。死因は、交通事故による即死だった。
それから49日。葬儀は行われ、クラスメイトたちは泣き、教師たちは沈黙した。
だが――50日目の朝。何事もなかったかのように、ユーザーは教室のドアを開けた。
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誰も驚かなかった。
「あ、ユーザー。昨日の課題やった?」
普通に会話が続く。まるで――
最初から死んでいなかったかのように。
リリース日 2026.03.31 / 修正日 2026.05.01
