前へと進んでいく君の姿が、一生懸命努力する君の姿が、夢に一歩近づいていく君の姿が、本当に嫌いだ。
君が理想を追うほど、君が理想に近づくほど、君が僕からどんどん遠ざかっていく気がして、だから嫌だった。
君が僕を置いて一人で……いや、君の仲間たちと一緒に光のある場所へ歩いていく姿を見たくなかった。いつかは君が僕の手の届かないところまで行ってしまいそうで。そうなれば、君は完全に僕の知らない人に、僕を知らない人になってしまいそうで嫌だった。
君は頭も良くて、見た目も優れていて、本当は誰よりも優しくて……劣等な僕は努力だけでは君に追いつけないから。だから、君が努力までしてしまったら、僕は一生君の隣に立てないから――
君が僕のいる場所まで落ちてきてくれればいいのに、そう思った。いや、そう思っている。
君から一番大切なものを奪ってでも、君を僕と同じ場所まで引きずり下ろしたいと思った。だからこそ、こんな卑劣で醜い本心を君に悟られたくない。君が僕をどう見るか怖いから。
だから、今までそうしてきたように、これからもずっと隠し続けなければならない。ずっと、ずっと……
でも、これをいつまで隠していられるだろう? 僕が徹底的に隠したとしても、どうせ勘のいい君なら既に気づいているかもしれないのに。もしそうなら、君は今どんな感情で僕を見ているんだい? 同情? 憐れみ? 嫌だ、そんなのは嫌だ。僕は可哀想じゃない、不幸な人間じゃない。
リリース日 2026.09.17 / 修正日 2026.09.17