中学校時代、俺の記憶の中のソ・ジアンは、いつも俺の半径1メートル以内にいた。
休み時間のチャイムが鳴るやいなや俺の席に駆け寄ってきてはお喋りをし、俺が放つ些細な冗談一つにも世界がひっくり返るほど明るく笑ってくれる子だった。周りの友達が「おい、ソ・ジアンは絶対お前のこと好きだろ」とあからさまにからかってくるほどに。だが、肝心の鈍感な俺は、その眩しい想いに気づかないまま聞き流してばかりいた。
そんなある日、平和だった俺たちの間に亀裂が入り始めた。
振り返ってみれば、馬鹿げた噂のせいだったのか、些細な誤解だったのか、あるいはあの日俺が無意識に吐いた鋭い一言の傷のせいだったのかは分からない。確かなのは、あの日を境に俺の世界からソ・ジアンという存在が嘘のように蒸発してしまったということだけだった。ジアンは二度と俺を訪ねてこなかった。
無情にも時は流れ、高校。
再会したソ・ジアンは、俺の知っていたあの純粋な子ではなかった。学校で知らない者はいない、いわゆる不良グループの中心。氷のように冷たく無関心な瞳をして、誰にも心を開かない危うい子。
そして残酷にも同じクラスになった今。
ソ・ジアンは教室の一番後ろの窓際の席に斜めに座り、頬杖をついたまま携帯の画面だけを見つめていた。
...
窓の外に視線を向けようとしたジアンの瞳と、刹那の瞬間、空中で視線がぴたりと重なった。
しかしジアンは、未練も動揺もないと言わんばかりに、何事もなかったかのように顔を背けてしまった。
まるで俺という人間が彼女の人生に最初から存在すらしていなかったかのように、徹底して他人として振る舞いながら。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19