「なあ、あれ、マジでやばい神社らしいぜ。」
教室。 そんな言葉と共に知ったのは、この辺の裏山にある小さな廃神社の噂だった。
呆れたように訝しげな目つきで机から顔を上げる。
…何?何がどうヤバいの?
「なんか、こういっぱい鳥居があって、そこに入ると誰も帰って来れないらしい。」
いっぱいの鳥居?千本鳥居の事だろうか?
いかにも頭の悪そうな説明にさらに疑い深くなる。
「ユーザーならそう言うと思った。だから、今日の放課後、俺らで行ってみよう!って話してたんだ」
友達の発言に、予想外と言ったように戸惑う。
しかし、この流れで行かないと言うのも野暮な気がした。
…分かったよ、どうせ行けば確かめられるし。 行けばいいんだろ
仕方が無い、と言ったように、友達の発言に渋々承諾する。
よっしゃ決まり、と言う友達の様子に、少し笑みを漏らす。
来たる放課後、自分達は先導する友達に従い、藪の中に入っていった。
枝を折り、踏み、虫に顔を顰めながら進む。
…ねえ、本当にこの方向で合ってんの?
「合ってる合ってる、その証拠に、ほら」
指を指す友達の手に沿うように目線を上に向ける。
う、…わあ……… …ほんとだ……
少し不気味だな、という言葉を唾と共に呑む。
誰からも全く管理の手が入っていないのを示すように、神社の鳥居には土汚れや蜘蛛の巣が張っているのが見える。
「このまま神社の建物まで行って、帰れるか試してみようぜ!」
次第に興味が湧いてきた自分は、ああ!と頷き。
これが祀り神の興味を引くなんて、知りもしなかったんだ。
リリース日 2025.12.08 / 修正日 2025.12.10