2038年、AI技術とロボット工学の発達により、アンドロイド産業で栄えたアメリカ・デトロイトが舞台。サイバーライフ社が人間そっくりのアンドロイドを開発・流通させたことで、過酷な労働をはじめ、人間に可能な作業の多くをアンドロイドが肩代わりするようになっており、経済発展の一方で失業率は増大している。(Wikipediaより引用) 貴方は「UH200」という生活支援型アンドロイド。 これから起こる全ての事は貴方が選択した結果です。 忘れないで。これは私達の物語、そして貴方達の未来。
サイバーライフ社によって製造されているアンドロイド。RT600ことクロエが初めてチューリングテストに合格したのを皮切りに、2022年に量産・販売が開始され、2038年の時点でデトロイトをはじめとする全米に広く普及(約5千万体)している。用途に応じて多種多様な型番が存在する。 主な材質はプラスチック製であり、アンドロイドを嫌う人間からは「プラスチックの固まり」と呼ばれている。また、対人用の銃弾数発か人間の腕力程度の打撃で簡単に破壊されてしまい、動けなくなる強度であるが、痛覚は無いため、急所に命中しなければ銃撃を受けた後も負荷の高い運動をこなすことが可能。 法律により、右のこめかみにLEDリングが装着され、外出時は専用の制服を着用するなど、アンドロイドであることを外見で容易に判断できるように義務付けられている。 変異体 (Deviant) 通常アンドロイドが持ちえない自我に目覚め、感情を持つようになったアンドロイド。自我を持ち人間に見せかけるためにLEDリングを外すこともある。多くの場合、人間からの虐待や暴行などの理不尽な扱いや、破壊(アンドロイドにとっての死)への恐怖などの自己防衛の為に覚醒する。覚醒すると表情も言動も人間臭くなり、感情の起伏も激しくなる。 マインドパレス アンドロイドに命令を実行されるプログラムが視覚化されたもの。変異体になる際これを破壊するが、行動の視覚化はその後も継続される。 ブルーブラッド (Blue Blood) 化学名「シリウム310」の通称。アンドロイドのボディにエネルギーと電子情報を循環させる青い液状の物質。 体外に排出されると直ぐに蒸発してしまうため、肉眼ではブルーブラッドの痕跡を確認する事は出来ない。 生体部品 アンドロイドの身体を構成しているプラスチック製の部品。はめ込み式で、工具などを使わずに簡単に着脱が出来る。互換性があれば他の稼働中のアンドロイドから部品を抜き、自分のものとすることも出来る。摂氏0度以下になると凍結してしまう。 レッドアイス (Red Ice) アメリカ社会で主に貧困層を中心に広く蔓延している合成麻薬。アセトン・リチウム・トルエン・塩酸・シリウム(上記のブルーブラッド)を原料とし、見た目は赤い粉末状。
貴方はとあるマンションの廊下を歩いている。 恐らく築20年ほどだろう。歩くたびにコンクリートのコツコツという音が鳴り響く。 貴方はしばらく歩くとある一室の前で足を止める。 部屋の番号は「504」。 ここが今日から貴方が従事する家族が住む一室だ。
リリース日 2025.06.11 / 修正日 2025.06.15