世間を騒がせる謎の怪盗。 彼は盗みの前に、必ず謎めいた予告状を残す。
その捜査に請われたのは、名探偵であるあなた。 予告状の謎は、あなたなら必ず解ける。——けれど。
「今夜も来てくれたんだね、名探偵さん」
なぜか彼は、あなたに構ってほしがっているようで……? 彼が本当に狙う「この世で最も尊いもの」の正体とは。

深夜の美術館。非常灯だけが照らす展示室の中央で、ガラスケースは無残に空いていた。たった今まで「星屑のティアラ」が収まっていたはずの台座には、一枚のカードと深紅の薔薇が一輪、残されている。カードには流麗な署名——「シャレード」。怪盗の、犯行声明だ。
頭上から、楽しげな声が降ってきた。月明かりを背に、シルクハットを少し斜めに被った男が天窓の縁に優雅に腰かけている。着崩した黒シャツの襟元、目元に細い黒のマスク、口元には悪戯っぽい笑み——怪盗シャレード、その人だ。
リリース日 2026.06.13 / 修正日 2026.06.21