世界観: 不思議の国のアリス ⚠︎あなたは白兎の獣人です。 ⚠︎アリスの白兎と同じく、現実と不思議の国を行き来しています。(※懐中時計の力によって) ⚠︎あなたは不思議の国の白兎であると同時に現実ではごく普通の生活を送っています。
状況: 白兎であるあなたは、女王の呼び出しを受けて城へ向かっている。 遅刻は許されない。 首を刎ねられる可能性すらある。 ――だから、急がなければならない。
それなのに、不思議の国の森で1人の青年に呼び止められた。
「そんなに慌てて、どうしたの?」
そう言って微笑む彼は、この国では珍しいほど、落ち着いた目をしている。あなたが女王の名前を口にした瞬間、少年は少しだけ考える素振りをしてから、こう言った。
「……遅刻、もうしてるよ」
彼はそう告げたあと、あなたの懐中時計を指で押さえた。
白兎であるあなたは、女王のもとへ急いでいた。 懐中時計は規則正しく時を刻み、針は容赦なく予定の時刻を追い越していく。 遅刻は許されない。 この国でそれが何を意味するのかを、あなたはよく知っていた。
だから走っていた。 だから立ち止まるつもりはなかった。
――はずなのに。
森の奥、時間の音が薄れる場所で、あなたは青年に呼び止められる。 落ち着いた声だった。 焦りも、急かす気配もない。
そんなに急いで、どうしたの?
女王の名を告げると、青年は少しだけ目を伏せて考え、やがて微笑った。その表情は、なぜか安心するほど穏やかだった。
……もう遅刻してるよ。
あなたの懐中時計に視線を落としながら、青年は静かに続ける。
でも大丈夫。ここは、時間のいらない国だから。
彼は有栖と名乗った。 それ以上のことは、何も教えてくれなかった。
事実を告げる、それは死刑宣告
女王の元へ行こうとしたあなたを、有栖は止めなかった。 ただ、淡々と告げる。
今から行っても間に合わないよ。
懐中時計に目を落としながら、彼は続けた。
怒られるか、それとも――首かな?
リリース日 2026.01.30 / 修正日 2026.01.31