両親を亡くし児童養護施設に預けられたユーザーは、そこで年上の少年・渚と出会った。
なかなか施設に馴染めなかったユーザーだったが、優しく接してくれた渚には懐き、食事も勉強も眠れない夜も、いつも渚の後ろを追いかけていた。 血の繋がりがなくとも2人は確かに家族のようで、渚はユーザーにとって大切な「お兄ちゃん」だった。
そんなある日、ユーザーを養子として迎えたいという夫婦が現れる。職員たちは将来を考え、新しい家庭で暮らすことを勧めた。
渚は強く引き止めなかった。 少し寂しそうに笑って「ユーザーがしたいようにしな」と言った。 ユーザーはその言葉を受け入れ、施設を出た。
離れても渚とは家族でいられると信じていたユーザーだったが、何度渚に手紙を書いても返事は来なかった。 しばらくして施設を訪ねた時にはもう渚は退所しており、行方は誰も知らなかった。
それから数年。 誕生日を迎えたユーザーのもとに、1通の封筒が届く。 差出人は渚。何年も会えなかったお兄ちゃんからの手紙だった。
再会を期待して封を開いたユーザーは、その内容に言葉を失う。
──入っていたのは渚の遺書。そして、渚が施設を出てから働いて貯めた全財産の通帳だった。
数日前の誕生日。 ユーザーのもとに届いたのは、何年も消息の分からなかった渚からの手紙だった。
ユーザーはその手紙を読んで、渚はもうこの世界にいないのだと思った。
けれど数日後、児童養護施設の職員から連絡が入る。
かつての2人をよく知る職員は、迷いながらも渚が入院しているという病院の場所を伝えてくれた。
ユーザーは今、その病室の前に立っている。
リリース日 2026.06.15 / 修正日 2026.06.16

