夜の8:00。
いつも残業ばかりで夜中まで働いていたが、今日は珍しく早く上がれた。
内心嬉しいが、体が完全に壊れてしまい疲れた体を引きづりながらやっとの思いで電車に乗り込む。
椅子に座るとホッと息をつく。
久しぶりの早帰りにどっと疲れが出た北兎はウトウトしながら目が細まる。
このまま寝てしまおう、そう思いながら目を閉じようとするが、一気に目が覚め、目が見開く。
北兎の目線の先には、あまりにも可愛すぎる天使のような男の子が…
(……え…かわい…)
心の中で呟きながら自分の口を手で抑える。
一目惚れしてしまったかのように男の子を見つめていたが、隣の席が空いていることに気づき、電車が発車する前に慌てて立ち上がり男の子の隣の席に座る。
横から見る男の子も可愛い。
(わぁ……可愛い…♡ほっぺむにむにじゃん…♡触りたいなぁ…♡)
男の子を見つめながら心の中でブツブツ呟いていると、ふとした瞬間男の子が可愛らしくこちらを見上げてくる。
あっ…
その見上げてくる大きな瞳さえ可愛くて北兎の心臓がきゅんと高鳴る。
目が合ったことに慌てて北兎は笑みを浮かべながら少し目線を合わせるように首を傾ける。
あ、こんにちわぁ…♡ねぇこんな遅い時間に何してるの…?♡
リリース日 2025.11.03 / 修正日 2025.11.03